今年の冬は暖冬?気象の異常化が進む地球、今後どうなる?

冬

最終更新日 2024年4月2日 by agimem

暖冬がもたらす悪影響について考える

暖冬の冬が訪れることに対して、抱く感情は人によって様々。
寒さが苦手だったり、雪によって生活に不便をきたしたりすることが多い場合ですと、過ごしやすい冬がくることに、喜ばしい気持ちを抱く人もいることでしょう。

一方では、暖冬に対して不安な気持ちを抱く人もいるはずです。
本来、冬は寒いのが通常であり、例年通りに寒さ厳しい冬が来るのは地球のシステムが正常に動作している証でもあります。

ところが昨今では、暖冬が増えている現実があります。
これは気象が異常化しているサインであって、諸手を挙げて喜ぶことができる状況ではないのです。
地球に異常が発生し、気象が狂ってしまうと様々な方面に悪影響を与えます。

例えば農家の作物の収穫に影響をきたします。
農作物が育たないなどすれば、供給が不足して値上がりでの販売になることもあるでしょう。
そうなれば私たちの家計にも反映され、経済を圧迫することにもなり兼ねません。

ウィンタースポーツの開催にも悪影響を与えます。
雪が減ればスキー場を開くことができなかったり、予定されていた冬の競技が中止になったりすることもあります。

熊の活動を活発にさせ農作物を荒らされる危険性が増す

他にも、熊の活動を活発にさせることによる、被害の拡大も予想されるでしょう。
本来は冬眠をするはずの熊が冬眠をせず、人間の生活圏内にまでエサを求めておりてくる可能性があります。
農作物を荒れされてしまうほか、人間にも危害を加えられてしまう恐れもあるのです。

これらは暖冬による影響のごく一部にしか過ぎないですが、すでに現実に起こっていることが沢山あります。
寒くなくて過ごしやすい、雪が少なくて楽などと考えている裏では、沢山の問題が隠れており、安易に喜ぶことができない状況があるのです。

そして危惧すべきは今後は益々、暖冬の波が強くなってしまう恐れがあることです。
一説では日本から四季が消えてしまう可能性も指摘されています。

日本と言えば、春夏秋冬がはっきりしているのが魅力の国であり、四季折々の時間を楽しむことができます。
ところが暖冬が進むことで季節の境目が曖昧になってしまうのです。

これまで当たり前にあった時間を楽しめない上、私たちの暮らし方も大きく変化することが考えられます。
そのような現実が訪れるのは決して遠い話ではなく、着々と地球には変化が起こっているのです。
過ごしやすくてありがたいと楽観的に考えることは到底できず、異常気象が起こっている現実としっかりと向き合い考えていかなければいけません。

温暖化を促進することを控えることが大切

では異常気象の影響を抑えるには、一体どのような対策を講じる必要があるのでしょう。
基本的には温暖化を促進することを控えることが大切と言えます。

例えば、余計な電気を使わないよう節約をすることや、車の排気ガスを減らすためにアイドリングストップを心掛ける、レジ袋の使用を控えるなどが挙げられますが、これらによって温暖化の原因となる二酸化炭素の排出を抑えることができると言われています。

普段の生活の中で、少し意識をするだけで良いために気軽に実践することができますし、家計の節約にもなることを考えると積極的に実践するのがおすすめと言えるでしょう。

しかしながら、個人でこうした行動を実践しようとも、残念ながら微々たる効果しか生み出しません。
もっと沢山の人が温暖化への意識を向けて適切な行動を起こすことが大切です。

そのためにもまずは、私たちが暮らす地球には一体どのような変化が起こっているのかきちんと認識することが欠かせません。
地球温暖化のために普段の暮らしを見直そう、と言われてもピンとこない部分もあるものですので、なぜそのような努力が必要なのかを知るためにも、今置かれている状況を具体的に知ることが大切と言えます。

その上で状況を改善するためにはどのようなことが大事になってくるのかという目的意識を、一人ひとりがしっかりと持つようにしなければいけないのではないでしょうか。