【2022年最新】プロパンガスのメリットとデメリットを徹底解説

最終更新日 2024年4月2日 by agimem

「都市ガスからプロパンガスに変えようか悩んでいる」
「プロパンガスのメリットとデメリットを知りたい」
「今契約しているプロパンガス会社の料金が高い」

家庭用で用いられているガスにはプロパンガスと都市ガスの2つの種類があります。
プロパンガスはLPガスとも言われていて、家庭用の給湯器やコンロや業務用のガス機器の燃料などに使用されています。
一方都市ガスはメタンを主成分としている天然ガスで構成されていて、道路の下にあるガス管を通して供給されるシステムになります。

プロパンガスのメリット

プロパンガスはメリットの部分とデメリットの部分があります。

都市ガスに比べて約2.18倍ほど発熱量が優れている

メリットは、都市ガスに比べて約2.18倍ほど発熱量が優れている点になります。
同じ体積なのに、約2倍以上多くのものを温めることができ効率性に優れています。
単純計算するとプロパンガスを使用して水を沸騰させるのに5分かかるとすれば、都市ガスの場合には10分以上の時間を要することになります。
しかし実際には都市ガスはガスの量が多く排出させる仕組みになっているので、どちらの場合でも温め時間に大差はないです。

どこでも使える可搬性がある

どこでも使える可搬性がある点もメリットになります。
都市ガスの場合には、道路の下にあるガス管を通して各家庭に供給されるのでガス管が自宅まで通っていないと利用することができないのですが、プロパンガスの場合にはボンベに充てんすることによってさまざまな場所へ運ぶことができるので、利便性に優れています。
都市ガスのようにガス管が通すことが難しい箇所などの山間部や、離島などでも幅広く利用することができる重要なエネルギーになるのです。
ガスボンベやメーターなどの設備を設置することで簡単に使用することができます。

設置にあたり初期費用が少なくて済む

設置にあたり初期費用が少なくて済む点も利点になります。
多くのガス販売会社では初期導入費用がいらないことが多く、毎月のガス料金に上乗せされて請求されているので、一度に大きな出費を抑えることができます。

災害に強い

プロパンガスは災害に強い点もメリットになります。
都市ガスとは違って各家庭に設置する仕組みになっている分散型エネルギーです。
災害が発生した場合にガスの供給がストップした場合でも、個別に調査や点検を実施することが可能なので、早期に復旧をすることができます。
何日もガスが使えないような事態にならないので、災害時の影響をうけにくいといった特徴があります。
通常2本セットで設置されていて、在庫が常にある状態になるので1本目のガスがなくなっても、2本目があるので1ヶ月以上は使用することができます。
緊急時のエネルギー源としての利用ができるので、被災地に建てられる仮設住宅などに迅速に対応することが可能になります。
品質の劣化や機材腐食などをしないので、半永久的に使用が可能になり非常用備蓄にも優れているエネルギーなので、被災地での炊き出しや暖房などに利用することができ被災者の生活を維持させることができます。

環境にやさしいエネルギーになる

環境にやさしいエネルギーになる点もメリットになります。
酸性雨の原因になる硫黄酸化物の排出がほとんどなく、地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量も少ないので、地球にやさしいエコなエネルギーです。
地球温暖化の原因になっているオゾン層を破壊するフロンに代わる物質として、ほとんどの分野でエアゾール用にLPガスが使用されています。
またガス販売会社がボンベに不純物が含まれていないかチェックをおこなうので、有害な物質がほとんど含まれていないクリーンなエネルギーになります。
ガスを供給しているガス販売会社は、事故防止や安全性を高めたシステムの導入などをおこなっているので、安心安全に使うことができます。

プロパンガスのデメリット

ガス使用料金が都市ガスよりも1.5倍から2倍ほど高い

デメリットの部分は、都市ガスに比べて初期費用は安いのですが、その後のガス使用料金が都市ガスよりも1.5倍から2倍ほど高くなると言われています。
ガス料金が高くなる理由はさまざまあります。
まず都市ガスと配送方法が異なる点が上げられます。
都市ガスの場合にはガス管を通して各家庭に供給される仕組みになっているのですが、LPガスの場合には各家庭にガスボンベを人の手によって運ぶ必要があるので配送費がかかってきます。
配送費の中には人件費やガソリン代・車代などが入っているので、その分の費用を上乗せされることになることからガス料金が高くなるというわけです。

販売店ごとにガス料金が異なる

また料金に対する法的な規制がないので、ガス販売会社が自由に料金設定がおこなえるようになっていて、販売店ごとにガス料金が異なることになります。
特に賃貸物件の場合には物件の設備投資にかかったお金などが利用者のガス代に上乗せされるといったケースもあり、一軒家に比べて10%から30%ほど料金が高くなると言われています。

価格に不透明な部分がある

その他のデメリットは、価格に不透明な部分がある点になります。
利用金公開が義務化されていないので、消費者は簡単に料金の確認ができない状態になるので、不当な料金設定でも消費者が気づきにくいといったことが多々あります。
この不透明な部分は依然から問題視されていて、ガス料金の透明化を目的とした取引適正化ガイドラインが制定されたことで、店舗などで標準的な価格の公表を実施しているガス販売会社も増えてきています。

参考サイト:5分でわかる!プロパンガスのメリット・デメリット