最終更新日 2024年4月2日 by agimem
近年、金投資に注目する人が増えてきています。
投資には株式投資や外貨投資、不動産投資など様々なものがありますが、なぜ金に注目が集まっているかといえば、理由は簡単で値段が上昇しているからに他なりません。
金の価格は2000年代に入ったあたりから上昇トレンドが続いており、この傾向はこれから先もしばらくはずっと継続されるのではないかと予想する専門家が多いです。
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金の価格が上昇している理由
なぜ金の価格が上昇しているかといえば、やはり全世界的に先行き不透明な経済社会情勢があるからでしょう。
2000年代に入り、いきなり世界同時多発テロという全世界を揺るがすような衝撃的な大事件がアメリカで起きましたが、その後もアフガン戦争、イラク戦争などが続き、世界各地でテロ・紛争などが頻発しています。
経済でもリーマンショックやギリシア危機など様々なことが起こっていますし、地球環境の悪化で世界各地で天災なども多発しています。
このような何が起きるか分からないような不透明感が漂う状況になると、金の価格が上がるのは当然ではないでしょうか。
なぜなら金は安全資産だからです。
金は産出できる量に限りがある希少性の高い物質です。
そのため価値が下落しにくいという特徴があります。
その物自体に希少性に裏付けられた価値があるため、人類が滅亡でもしない限りは、無価値になることはありえません。
通貨や株式などは一歩間違えば無価値になる
他の資産、例えば通貨や株式などは、一歩間違えば無価値になることがありえます。
通貨はそれ自体は単なる紙切れにすぎませんが、国家がそれに信用を付与しているからこそ価値を有しています。
もしも国家が崩壊してしまうと、その通貨は本当にただの紙切れになってしまい無価値になります。
株式もしかりで、株を発行している企業が倒産してしまえば、単なる紙切れになってしまい欲しがる人はいなくなるでしょう。
一方の金は、希少性が価値を担保しているので、価値がなくなることはありません。
金はむしろ世界が不安定化すると、価格が上昇する傾向さえあります。
経済危機や戦争・テロ事件などが起こると通貨や株の値段は大暴落することがありますが、反対に金の価格は上昇するという現象はけして珍しくありません。
これも人々が資産の安全を求めて金を買い求めるからでしょう。
価値が世界でほぼ共通しているというのも金の特徴です。
世界のどこにもっていっても同じくらいの値段で売買することができます。
短期で大きな利益を出すのには向かない資産
このように言うと、金はいいことばかりの最高の資産のように思えますが、デメリットももちろんあります。
まず、短期で大きな利益を出すのには向かない資産だということです。
株式投資などは値段の変動が激しく、ベンチャー企業の株式などは、数か月で価格が何倍にもなったりすることだってありますから、値上がり益を効率よく稼いでいくことができます。
一方の金は、短期間で何倍にも価値が上がるということはありません。
たしかに近年は上昇トレンドではありますが、それでも上昇のスピードは緩やかで、数か月で何倍にもなるというようなことは起こらないです。
金投資はあくまでも守りの資産だと捉えて行う方がいいでしょう。
値上がり益を見込んでガンガン稼ぎたいというのならば、値動きの激しい株式投資や外貨投資の方が向いているといえます。
金投資にはインカムゲインが基本的にない
金投資には、インカムゲインが基本的にないということも認識しておいた方がいいでしょう。
インカムゲインというのは、簡単にいえば資産保有中に得られる利益のことです。
例えば、株式投資における配当金・株式優待や、預貯金保有時における利息、不動産投資における賃貸収入などのことをいいます。
金投資では、このようなインカムゲインは得ることができません。
やはり金はあくまでもリスク回避の守りの資産という色彩が強いといえます。
他にも金には為替変動リスクなどもあり、この投資が向いている人はある程度限られてくるかもしれません。
金投資をする具体的な方法
金投資をする方法はいくつか存在します。
一番簡単なのが、貴金属店などに行って金貨や金地金を購入してくる方法です。
この場合、お金さえ出せば購入することができ、何か特別な手続きというものは必要ありません。
気を付けたいのは、偽物をつかまされないようにすることです。
偽物の金を買ってしまうと、投資したお金が完全に無駄になってしまうので、ちゃんと信頼できるお店で買うようにしましょう。
このように現物で金を買う方法は、手っ取り早くて簡単ではありますが、金を自宅に保管しておかなければいけないので面倒というデメリットがあります。
万が一盗難にでもあったら大変です。
そこでおすすめなのが、株式会社ゴールドリンクなどが提供している純金積み立てでしょう。
証券会社や銀行・貴金属メーカーなどで取り扱っているサービスで、毎月の投資額を設定してコツコツと金を購入していけます。
まとめ
これは金の現物を持つ必要はなく、どちらかというと預貯金のような感覚に近いかもしれません。
積み立てた金は現物に交換できる場合もあります。
他の方法としては、金価格に連動するようになっている投資信託を購入するというのもあります。
